Armbian、その後2025/05/04 10:10

Jetson Nanoで、rolling release版のArmbian(kernel 6.6)と野良ビルドしたrtl-sdr utilitiesで「radiosonde_auto_rx」を動かしている。 しかし、その道のりは一筋縄ではいかなかったのでメモを残す。

最初に試したArmbian v25.2.3(Linux v6.1)な環境では、 GPSゾンデからの信号が検出できるがデコードできず悩む。

調査を進める/wikiをよく読むと、 RTLSDRとLinux v6.1の組合せには不具合があることが判った。 kernelのバージョンアップが推奨されていたので、 フォーラムを読んで kernel 6.6なイメージをインストールしてみたが、症状は同じ/解消せず。

結局、野良ビルドしたrtl-sdr utilitiesを使うことで、GPSゾンデの信号をデコードできるようになった。

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 v24.11 rolling for Jetson Nano running Armbian Linux 6.6.58-current-arm64 

 Packages:     Debian stable (bookworm)
 Updates:      Kernel upgrade enabled and 36 packages available for upgrade 
 Support:      for advanced users (rolling release)

ちなみに、このイメージはkernelを更新すると起動しなくなるので注意!だよ。

本日の衛星: RS-44で交信。

Jetson NanoでArmbianを試す2025/04/30 21:20

Jetson nano(開発者キットB01)は、QengineeringさんのJetson-Nano-Ubuntu-20-image(Focal)を使用してきたが、 黄金週間なので、Armbian(Jammy)をインストールして延命処置した。

ネットにはインストール記事がイロイロあったが、Armbianのフォーラム情報が役に立った。 ubootのブートローダを最新化(32.7.4)するのがポイント!と書いてあったが、 うちのシステムだと32.6.1とバージョンが古かったので、 Jetson Linux R32.7.6をインストールし直して、指定されたリポジトリからパッケージをインストールすることで、32.7.6にバージョンアップできた。

OSイメージは、フォーラムで動作報告(ネットワーク接続のみでHDMI出力なし)がある "Armbian_23.8.1_Jetson-nano_jammy_current_6.1.50_minimal"をマイクロSDカードに焼いた。

Jetsonを起動後、鯖のDHCPサーバにてJetsonに割り当てたIPアドレスを確認して、 リモートマシンからユーザー:rootでSSH接続したところ、あっさり繋がった。

初回のログインで、rootのパスワードを変更⇛ユーザ作成⇛locale設定。 お約束のパッケージを最新化した後のログイン画面は、こんな感じ。

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 v25.2.3 for Jetson Nano running Armbian Linux 6.1.50-current-media

 Packages:     Ubuntu stable (jammy), possible distro upgrade (noble)
 Support:      DIY (community maintained)
 ...

今後はヘッドレスなサーバとして使っていくことになると思う。 気づいた点をメモとして残しておく。

  • シリアルコンソールは使えなかった/出力なし。
  • 各種設定はarmbian-configを使うのが定石っぽいが、minimal版なので追加インストールが必要だった。
  • 無線LANはarmbian-configだとcommand failedとなって設定できないので、nmtuiを使って設定するのが吉。
  • CPUファンは現時点では制御できない/止まったまま。CPU温度は無負荷だと30℃くらい(armbianmonitor -m情報)。

本日の衛星: MO-122, RS-44で交信。

MTAをOpenSMTPDに変更2025/03/14 22:05

Linuxサーバーでは、MTAとしてpostfixを使ってきた。 いまの用途がメールのローカル配信だけなので、 「軽量なMTAに切り替えたい」と副操縦士に相談して、 「設定が簡単で、軽量な選択肢として人気があるOpenSMTPD」を試すことにした。

調べるとローカル配信の設定はこのページで紹介されており、シンプルに設定できると判った。 ただし公式パッケージがSUSEには存在しなかったので、 ここを参考にして野良ビルドした。 インストールの他には、メール配送/キュー管理用のユーザ追加、サービスユニットファイルの作成も必要。

postfixをYaSTから削除したら、eximが自動インストールされたが気にしない。eximは自動起動しないので無視できる。

OpenSMTPD移行後も、logwatch(夜間バッチ)の結果は自分に届いている💗。 ちなみにlogwatchの解析対象にOpenSMTPDを加える技量はない...です。

openSUSE 15.6をインストール #42024/11/06 07:46

kermitを久しぶりに使ったら、ロックファイルが作成できなくなってた。 /var/lockは(自分を含めた)dailoutグループがrw:可にしてたのに...

C-Kermit>set line /dev/ttyUSB3
Sorry, write access to UUCP lockfile directory denied.

副操縦士によると「Leap 15.6では/run/lockに変更されています」だそうで 当該フォルダのグループ所有者をdialoutに変更して対応。これには、気付かなかったよ〜

本日の衛星: 新LoRa🛰: Surveillance, HOD-HOD-1A, CSTP-2.1/2.11/2.2, Polytech_Universe-4/5, Vladivostok-1をTinyGS LoRa受信セットを使って追ってるが、現時点では釣果なし。

HackRF One #12024/10/30 16:51

HackRF One x Gqrx

SDRを新規導入した。機種選定にあたり"ある比較表"を読み直して ハードウェアがOpen sourceなHackRF Oneをセレクトした。

Open sourceなので本家:GSGと互換機とで性能差がないと思ってたが、 本家によると 「互換機の受信性能はかなり低い」との評価だし、 ネットには「(互換機だと)FM放送が何とか受信できる」という情報が幾つか見付かったが、 私の主な用途:2.4GHz帯では、本家調べによると数dBの差だったので、安価な互換機をAliExpressから1台購入した。

ショップ:OpenSourceSDRLabのウリは"ハードウェアが最新:r10"だったので、 本体情報をHackRF Toolsで確認した。 r10に対応したToolsをインストールすると "r10"と表示されたが、互換機だとも表示された。 💦 互換性の確認にはファームウェアの更新も必要だと思うのだが、 最新版がインストール済だったので、チェックしてない。

$ lsusb
...
Bus 001 Device 092: ID 1d50:6089 OpenMoko, Inc. Great Scott Gadgets HackRF One SDR
...
$ hackrf_info  -a
hackrf_info version: 2024.02.1
libhackrf version: 2024.02.1 (0.9)
Found HackRF
Index: 0
Serial number: 0000000000000000436c63dc2f722063
Board ID Number: 2 (HackRF One)
Firmware Version: 2024.02.1 (API:1.08)
Part ID Number: 0xa000cb3c 0x00744769
Hardware Revision: r10
Hardware does not appear to have been manufactured by Great Scott Gadgets.★
Hardware supported by installed firmware:
    HackRF One

受信性能は、Gqrx AppImageで"FM放送を受信"してRTLSDR v3と比較してみた。 GAIN設定はRTFM。 RF AMP=ブロック図のU13をONにしないと、殆ど聞こえない(ゲイン=〜11dB固定)。 あとはIFゲインとbasebandゲインを調整するそうで、 添付画像の設定で"RTLSDR並に受信できる"ようになったが、それでもNACK5だけ 何故か 弱い...ような。