APRS 9600bps パケットは短い?! ― 2011/11/18 22:08
国内では APRS パケット,9600bps は 1200baud に比べると速い!送信時間が短い!という評判になっているが,XASTIR M/L に興味深い投稿があった。
http://lists.xastir.org/pipermail/xastir/2011-November/020470.html
位置情報は 確かに 8倍速くなるが,TXDelay が長いので 150ms のカイゼンにしかならない。のだとか。自分でも計算して納得。MIC-E パケットだと通信時間は 約100ms しか短くならなかった。
コメント
_ JA5AEA ― 2012/05/17 20:03
この件に関してXastirでの議論はその通りでAPRSのように短パケットでは9,600bpsの高速効果はあまりないと思います。一方、JAの一部の方は短パケットのためにフェージングにも強いとの意見を述べられているようです。しかし、実際の実利用結果ではやはり1,200bpsのほうが9,600bpsよりエリアカバーが広いようです。例えば同一の場所で運用しているJA1YKX-1(1,200bps), JA1YKX-2(9,600bps)のエリアカバーはaprs.fiによるとそれぞれ60km、40kmとなっています。面積比較では9:4で9,600bpsは1,200bpsの半分以下になってしまいます。エリアカバーの比較はXastirのスレッドには載っていませんのですでに2つのシステムの本格運用をおこなっているJAでの評価はそれなりの意味を持つのではないかと思っています。いかがでしょう?
_ JH4XSY/1 ― 2012/05/19 10:36
「高速化するとEb/Noが低下するので,送信出力が同じなら,高速なほど遠くまで届かない。」そうです。数式を使った説明はご免なさい。
_ JA5AEA ― 2012/05/21 16:26
9,600bpsと1,200bpsのアリアカバーを理論的に比較するためにはEb/Noのみならず
●FM変調方式(ガウス雑音、クリック雑音、ランダムFM雑音)
●フェージングタイプ(固定、移動)
●伝播モデル(レイリー分布、仲上ーライス分布、2定常波+レイリー変動波)
など詳細なパラメーターの検討が必要でこれは教科書に譲って、小生が提示した「実利用結果」は実際の運用の総合的な比較はいかにもアマチュア的で好ましいと思っています。
JA1YKXの場合は「大都市郊外」の伝播モデルで固定と移動の両収容となっていますがこれで両者のエリアカバーの面積比較では9,600bpsは1,200bpsに較べて0.44倍となっています。一方、伝送速度はXastirでの議論で小生のざっとした計算では3.5倍ぐらいと思いますので9,600bpsの面的周波数効率向上は1,200bpsに較べて0.44x3.5=1.5倍に留まってしまいます。
この程度の改善しか実際は得られなかったとの「実利用結果」を(世界的に)共有するのは意味のあることだと思っています。
また、低出力のハンディー機にとってはエリアカバーが0.44倍になること自体致命的とも考えられます。
●FM変調方式(ガウス雑音、クリック雑音、ランダムFM雑音)
●フェージングタイプ(固定、移動)
●伝播モデル(レイリー分布、仲上ーライス分布、2定常波+レイリー変動波)
など詳細なパラメーターの検討が必要でこれは教科書に譲って、小生が提示した「実利用結果」は実際の運用の総合的な比較はいかにもアマチュア的で好ましいと思っています。
JA1YKXの場合は「大都市郊外」の伝播モデルで固定と移動の両収容となっていますがこれで両者のエリアカバーの面積比較では9,600bpsは1,200bpsに較べて0.44倍となっています。一方、伝送速度はXastirでの議論で小生のざっとした計算では3.5倍ぐらいと思いますので9,600bpsの面的周波数効率向上は1,200bpsに較べて0.44x3.5=1.5倍に留まってしまいます。
この程度の改善しか実際は得られなかったとの「実利用結果」を(世界的に)共有するのは意味のあることだと思っています。
また、低出力のハンディー機にとってはエリアカバーが0.44倍になること自体致命的とも考えられます。
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